前回のblogでもご報告したように、現在世界一周最後の地”バリ”に来ています。
バリと言えば日本人にもなじみが深く、観光で南国に行きたい!と思ったら5つのうちには入るのではないでしょうか?
僕が最後の地をここバリに選んだ理由は、やっぱり温かい南の島が好き!そして、高校の先輩がバリで働いていたり、
友達の会社が隣のロンボク島に土地を持っていたりと、いろんなゆかりもあったりします。
なにより観光地で南国リゾートとして発展している場所なので、ほぼ世界一周し終えた僕にとってはかなりイージーな旅になるんだろうな~なんて気持ちで最後の地として選びました。
後にこれが自分の首を閉め、まさかの展開に・・・
バリ最高ー!なはずが・・・?
移動手段がそんなに多くないのでバイクを借りて移動するのが定番?というか自分のしたいように動けるのでバイクを借りることに。バリは正確には日本の国際免許証は使えません。(理由はこちら→【レンタルバイク】バリで国際免許証は通用するのか!?)
今までいろいろな国で車や、バイクなどを借りてきてて、観光客を狙った悪徳警官に何回も捕まりました。(その場合だいたい賄賂としていくらか渡すと通してくれます。)
そんなことを何回か経験しているので、バリでも同様にそこに関しては慎重になります。インドネシアに2年ほど住んでいる先輩に聞いたら、
「俺2年くらい乗ってるけど一回も捕まったことないよ!」
とのことでした。
あ~それなら大丈夫か~!まあ今ではバリでの1ヶ月の免許もとれないみたいだし、制限速度とヘルメットちゃんとかぶればいっか!と。
借りて走って30分後。
先輩の働くお店まで行くためにバイクを借りて30分ほど走ってたとき、
おっといっけね!ここで右に曲がらなくっちゃ!と思ったら赤になりそうだから念のため止まっておくか・・・(停止)
警官「はいーちょっとこっち来てね~」
俺「ん?(よくわからないけど免許のチェックかな?)」
警官「じゃあここにバイク止めてこっち入って(ちっこい派出所)」
俺「はいー(呑気)」
警官「免許持ってる?パスポートは?」
俺「(そうきたか!けど、日本の国際免許証で捕まらなかったってblog読んだし、先輩も捕まったことないって言ってたからこれでいけるだろ!)はい!(キリッ)国際免許証と、パスポート」
警官「ふーん、まあこっちは大丈夫だね~ところで君、停止線って知ってる?」
俺「ん!?はい?もちろん知ってますけど・・・」
警官「君、停止線越えて止まってたよね~?それって違反なんだよね。ここ見て罰金4000円ってあるでしょ?」
俺「えぇぇ!?停止線越えたら違反!?そんなので捕まえたの!?」
警官「バイクはここで預かっておくから、2月○日にまた警察署来てそこでどうなるか決まるから」
俺「いやいや、越えちゃったんは俺が悪いけど、その日もうバリいないし!どうしたらいい?」
警官「そういわれても君、違反おかしたよね?みんな来ることになってるから来て」
俺「(くっそ~これはよくある無理をふっかけて賄賂ですますやつだ!くやしいけど交渉するか・・・)僕今これだけしかもってないんだけど、これで何とかならない?400円。笑」
警官「は?いやいや罰金だとしても4000円だから話にならないよ。」
俺「(くっそーblogでは400円くらいでなんとかなるって書いてあったから財布にそれだけしか入れておかなかったのに~)わかった!」
俺「じゃあもういい!バイクは置いてく!2月に来るかわからんけど、もう行くわ!(いくらか提示してくれ~)」
警官「あっそ、わかったよ~じゃあね~」
俺「(って止めねぇのかよ~~!!!笑)」
なんてやり取りを20分ほど・・・
(とりあえず先輩のとこにいって助けを乞おう!)
そこから徒歩で10分・・・
俺「先輩~~!そっこー捕まってバイク没収されました~!(ヘルメットだけ持ってる。笑)」
先輩「まじで!?超ウケるんだけど。運なさすぎじゃね?笑」
って感じになって、結局罰金を先輩が持ってくれてバイクを見事取り返してくれました。笑
一切金額的にも妥協しなかったみたいだし、捕まえる口実を探してるっぽいので、バリでバイクを借りて運転する予定の方はぜひ”停止線”には気をつけてください。後からよく見るとローカルの人たちもみんな停止線だけは!ちゃんと守ってます。(運転荒いくせに・・・笑)
バリでも現金はATMから。
ほんと観光地だけあって、ATMがそこらじゅうにたっくさんあります。大量の現金を持ち歩くわけにはいかないのでその都度下ろしながら旅をしてきたのですが、たぶん3日前にバリのATMで現金を下ろしてからそのデビットカードがない!!
置き忘れてきたか~・・・
普段あんなにチェックしてきたのに、ここにきて2度目のデビットカードが使えなくなった。。。
が、まだ僕にはクレジットカードという心強い味方がいる。
こいつがいれば観光地では困らないし、キャッシングを使えば現金すら手に入る。最強のカードだ。
ということで、現金のほうがローカルレストランなど節約できるので、初めてATMでキャッシングをしてみよう!今度はカードを置き忘れるような真似はしないぞ~!俺は成長したんだ!と言いながらATMへ。
俺「カードいれて、キャッシングっと・・・」
ATM「カードをチェックしています・・・」
「・・・」
ATM「お客様のカードはご利用になれません。」
俺「?」
ATM「(最初の表情)」
俺「ん!?カード出してよ!」
ATM「・・・」
ATM「welcom!!」
俺「いや!ウェルカムちゃうし!!」
ということで、見事僕の最強の相棒は数分でATMに飲み込まれました。。。笑
その後そのATMの銀行に電話し、カードは無事取り出せたみたいですが、いかんせん遠出先だったので取りに行くこともできず、そのままカードなし生活。。。
あぁ、この1年半ほどで旅人レベルあがったと思ってたのに~。まったくの初海外くらいのしょぼさっぷり。
最大の悲劇は起きる
そして、一番へこんだ事件がこれだ。
今回はバリの隣のロンボク島、ギリ三島(トラワンガン、メノ、アイル)にも行ったのだが(もちろんこれらの島での滞在や食、人、海の綺麗さなどは最高だった)のだが、その中で一番小さな島”ギリ・アイル”からバリに帰るフェリーでのこと。
そもそもそこは小さい島なので、隣どうしのギリ・トラワンガン、ギリ・アイルからしかバリ行きの高速フェリーはないとの事前情報でした。
だけど、メノからバリに帰る日程にしていたし、行けるならそのほうがどちらかへの船代が浮くし、時間も節約できるじゃん!ってことで、メノにあるツアー会社へ行き、聞いてみることに。
俺「バリのクタ(という地区)に行きたいんだけど高速フェリーある?」
若造「あー、メノからも出てるよ。11時か13時」
俺「お。いいじゃん!それって港からクタまでのシャトルバス付きだよね?」
若造「もちろんだよ」
俺「ならそれ予約するわ!明日の11時で」
若造「オッケー!」
・・・翌日・・・
ちゃんとチケットもあるし、このツアー会社の目の前が船の来る場所だから乗り過ごすこともないな・・・
若造「船来たら呼ぶからこのあたりで待ってて」
俺「あいよー」
数分後
若造「来たから乗るよ!まずこれに乗って」
(くそへぼい船に乗せられる。全部で10人くらいいたかな?)
そのへぼい船から少し沖にいき、まともな高速フェリーに乗り換え、その時に
若造「先にチケット渡して!」
とのことだったので、チケットを渡して乗船。一瞬、これ渡しちゃったらシャトルバスの時大丈夫かな?ってよぎったけど流れるように乗っていくし、荷物は船の屋根の上だったので急いであげてもらって乗りこむ。
結局それから、ギリ・アイル、ロンボクによって人を乗せたり下ろしたりにながら、バリへ。
途中タクシーの客引きがやってきて、(ん?ちょっと怪しい雰囲気だな~)
なんて思っていたらその不安は見事的中!
いざ船を降り、「クタまでのシャトルバス付のチケットを買った!」
と言っても、「バスのチケットは持っているのか?もし持ってなければ乗せれない」
の一点張り。
「船乗った時に渡したから俺は持ってない。そいつに聞いてくれ!」と言っても、あっちは態度を変えない。
結局、ギリ・メノのツアーの奴が嘘つきで、初めからシャトルバスはついてなかった。メノには止まらないフェリーを仲間内で寄らせて勝手に乗せてたようだ。だから、船を乗り換えたり、そこでチケットを回収させたりしていた。証拠隠滅の意味もあるのだろう。
ここまできて騙されたことにムカついたけど、確認不足の自分もいるし、最後の国、あと3日で終わる世界一周の旅で気が緩んでたのもある。
しゃあねぇか~!
ってことで港で車手配してもらって、その日の宿へ向かう。そしてこれで終わらないが今回のすごいところだ。
ん?ちょっとおかしい
まだあんのかい!?って思った人はもう少しだけお付き合いしてほしい。最後の最後。
いつも宿につくととりあえずバックパックから必要なものを取り出すのが習慣になっている。さすがに毎回毎回何百回とパッキングと荷解きを繰り返していると、パッキングしたのを開ける時に「誰かいじったな?」というのがわかる。勘もあるし、ちょっとした変化を読み取れるようになるものだ。
やばい!!
チリでサブバックを取られてから、その時に手持ちの現金やパスポートを分散させてたことで最悪の事態を逃れることができたので、その教訓を生かして常にバックパックとサブバックとに分散させてたんだけど、それを入れている小さいチャックの部屋を確認した。
「ない!!」
たかがかもしれないけど、残しておいた現金1万円が盗まれた!!
頭のなかが怒りと、呆れと、悲しさといろんな感情が一気に押し寄せた。
シャトルバスが含まれていなかったときよりも大きな怒りもこみ上げた。と、同時にバリに着いたときにいつもその小さいチャックの部屋にかけていたカギを外されていて、今までは鍵をかけていたおかげで盗難などに合っていなかったのに、そこに新たなカギをしていなかった自分の落ち度にもイラついた。
自分を責めたり、盗んだやつにムカついたり、そもそもそのフェリーのチケットを売ってきた若造にもムカついたりもした。
とりあえず、深呼吸をして落ち着こう。どうすることが最善の策か考えよう。
最後の最後までなかなか旅は僕を気分よく帰してくれない。たぶん今の僕にとって必要なことだったんだろう。
「油断して、天狗になるなよ!」と。
俺ってそういうところあるからね。笑
結局、取られた証拠も提示できないし保険の期間も終わっている。とられた1万はあきらめるしかないが、同じようなことで悲しむ人は増やしたくない。
めちゃくちゃ素敵な夫婦の営むギリ・メノでお世話になった宿”Amigos Bungalow”のオーナーに今回のことを伝えておこう。決してそのフェリーをお勧めしないでほしいと。
いろいろあったけど。
だけどたっぱり来てみないとわからない!初めてのバリ、2度目のロンボクなど、南国、ビーチ好きにはめちゃくちゃおすすめなのは間違いなしです!僕はこの地をあくまで旅人としてなるべく安く、ローカルのような動き方をしようとしすぎてこういう被害に合った部分は多分にあります。このブログを読んで、
「バリこえぇー!行くのやめよう!」
ってなるのではなく、「そんなこともあるんだな~こいつ旅すんの下手じゃね?笑」くらいに思ってバリ、ロンボクにぜひ遊びにきてください。笑
なぜなら僕が大好きな場所になったから。
ほんとに旅は人を大きくしてくれるね。まだあと2日あるけど、いよいよ最後まで気が抜けねえ!これ以上の武勇伝?(ただぼったくられてるだけ?笑)はいらないっす!
どうか神様、このまま気持ちよく日本に帰してくだせえ!
また日本で会う日まで・・・。
1月27日あたり、名古屋帰ります。髪のお願い、飲み、遊んだり、焼けてうかれた顔が見たい人は連絡くださいね^^
まだスマホ持ってないので、Facebookのメッセージか、Gメールとかがありがたいです。笑
では!
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