自粛中(4/21〜5/6)の過ごし方をブログを通して発信することにしました。
自粛美容師のくわもです♪
ちょっと真面目なこと〜おふざけまで流行りのユーチューブではなくあえてブログとして紹介し、読むことや実際にやってみたい!と思ってもらい少しでも皆様の自粛のお力になれればと思います。
「旅するギターと私の心臓」を読んで
僕は著者の良介さんとは友人の関係にある。それによってこの本を読んで感じたことはまったく知らない方とは違った感情があると思う。
それもわかったうえで、本書の内容に触れながら著書の良介さんとの出会いなどをここに記そうと思う。
そして、このブログを読んでくれた方の少しでも多くの方に本書を手にとってもらえないか?そう思いながら書いています。(理由は後述)
出会いはタイ、そして半年後に偶然ウユニで再開を果たす
めちゃくちゃインパクトのある見出しから始まるが、世界を旅してる人たちのなかではわりとよくあることだ。
2016.10月ごろ
僕たちの初めての出会いはタイのバンコクにあるカオサン通り近くのロングラックゲストハウスだ。
当時まだロングラックはできて半年ほど?で行った旅人たちが口をそろえて最高の日本人宿だと言うほど人気の宿で僕はそこに3泊ほどお世話になっていた。
今になって思えば良介さんと過ごした時間はそう長くなくせいぜい2日ほど一緒にお酒を飲んだりしたほどだ。
旅人と呼ばれるようになる(見た目や旅の長さの雰囲気)だと初めましてで必ずと行っていいほど話題に上がるのが、
「なぜ旅をしているのか?」
ということ。
人それぞれ自分探しをしていたり、日本は肌に合わず半ば逃げるように来た者、綺麗な景色を見に来た人など理由は様々だ。
く「りょうすけさんは何で旅を?」
良「俺は親友が世界一周中になくしてしまった大切なギターを探すために旅にでたんだよ」
く「え?そんなことあります!?どういうことか詳しく聞かせてください!」
良「ちょっと話長くなっちゃうんだけど、その彼は心臓に病気を持っててね。それなのに昔に一緒に買ったギターを持って世界一周へ行ってしまったんだ。ただその途中で病気が悪化して倒れてしまい緊急帰国。それ以来入院して機械をつけていないといけない状態になってしまったんだ。」
「その時にどこかへ置いてきてしまったギターを探すために彼のノートなどの痕跡を辿って旅をし始めた。ちょっとバカげてるよね?」
僕はそれを聞いたときにぶわぁっと鳥肌がたった。
(あ〜そんな理由で旅を始める人がいるんだな〜純粋にすごいな〜)
そう思っていると、続けて良介さんは、
良「ちなみにそのギターは無事見つけてこれから友人へ返しに行くところなんだ」
そう言って友人が1年以上前になくしたギターを見せてくれた。そのギターもまた様々な人の手にわたり、国を渡り、そして旅人の”繋がり”によって今こうして持ち主のもとへ帰ろうとしている。(詳しくは読んで見てください。)
その時すでに旅に出てから3年ほど経っていたそうだ。
そして良介さんにはギターを探すだけではないとても大切な目的がある。
それは、
「彼の心臓病という病気について、移植をしなければいけない人たちがどのような気持ちで移植を待ったり闘病しているのか?またドナー登録の必要性など、
そういったことを多くの方に知ってもらい、彼の心臓移植をしてあげたいんだ!」
ということ。
それを聞いた僕は、とっさに
「絶対に叶うし応援します!」
その時の僕にしてあげられることはひとつもなかったけど、とにかくそう伝えることだけで精一杯だった。
ウユニ塩湖での再開
タイでほんの少し一緒にすごして別れてから半年後。
僕はウユニ塩湖に行くためにウユニ村へ足を運んだ。
ウユニで僕らのイメージする綺麗な鏡ばりで写真を取るためにはいくつか条件がある。簡単に説明しておくと、
・雨季に行く(1〜4月初旬以外は水がないため)
・綺麗な鏡ばりを探してくれるツアー会社(ガイドさん)を見つける
・綺麗な鏡ばりを見たい人を7人集める(日本人、中国人、韓国人がおすすめ)
・何回も塩湖に足を運ぶ(当時7人で一人当たり2000円弱だったかな?)
それらを満たそうと思うと必然的に宿は日本人が多く泊まっていてツアー会社に近くてと限られている。
僕もそうした中からブログなどで見つけた1軒の宿へ行った。
そこは部屋数などが多いため予約などせずに行き無事チェックインを済ませたらまず必要なのはその7人のメンバーを集めることだ。
ツアー会社には張り紙でそのメンバーを募集をしているし、同じ宿の人に聞いてみてもいい。
僕はとりあえず泊まっている人に話を聞いてみることにした。すると「たしか6人決まっている日本人のグループがあったと思うよ?僕らとは別のグループだけどね。」
といって親切に教えてくれた。
そしてそのメンバーが買い出しから帰ってくるとまさか!そのメンバーの中心的存在がまさに良介さんだった。
先述したように綺麗な鏡ばりを見るためにはだいたい似たような宿に泊まることになるし、時期もシーズンがあるから再び出会うこともある。
だけど、ちょうど一人足りないメンバーの次のツアーにちょうど参加できるようなタイミングで宿に着き、それがまさか良介さんのグループだと知ってさすがの僕もテンションが上がった!
懐かしさ、再開できた嬉しさ、そして一緒にウユニに行けるんだ!もちろんウユニ塩湖へ行くというのも大切な友人のやることリストの一部だ。
僕もそれに協力できたような嬉しさもあった。
チリまで行動を共に
その後もちろん意気投合し偶然みんなチリへ行くとのことだったので一緒に行動することに。こういった柔軟に計画を変更できるのがひとり旅の魅力でもある。
一人減ってしまったけど6人でランクルを借り切って車でチリへ抜ける。その道中はなかなか過酷で標高5000m超えたり寒すぎてほとんど全員腹をくだしたり。
けどそんななかでもチリに着いてからは良介さんの髪を切ったりすることもできた。そんなことをしながら過ごすうちにあっという間にお別れの時が来た。
出会いと別れ。
SNSでどれだけでも繋がって連絡もとれるんだけどやっぱりいざ出会った別れるとなると寂しいものがある。旅人というのはひょっとしたらこういった出会いと別れをたくさんしながら人としても成長するのかもしれない。
僕たちはチリの大きなターミナルでまた再開を誓って別々の道を行った。
まとめ
旅をしていると本当にほんとにたくさんの人に出会う。みんな旅をしている理由はさまざまでそれにいいも悪いもないと思う。人のためにしていたり自分のためにしていたり。
どちらにせよそこにいて、同じ時間をすごしているという行動力は確かなモノだしそこから感じるものがあればいいと思う。
ただ、今こうして書いていても鮮明に蘇る良介さんの旅の目的。応援します!と伝えた自分の気持ち。
ほんと微力ながらもこうしてすこしでも良介さんの想いが伝わって広がってくれれば。
もし興味を持っていただけた方は本を読んでみたり、この投稿をシェアしてもらえるととても嬉しく思います。
とにかく一番大切なのは
“心臓病でいまも大変な闘病をおくっている方がいること、またドナーが圧倒的に少ないという現状を知ってほしいということ。”
そして、良介さんの友人が少しでも早く心臓移植を受けることができてみなと変わらないような生活ができるようになることを願って。
また、同じような辛い状況を頑張って耐え抜いている方たちへすこしでも現状がよくなるようにこれを最後にしようと思います。
2020.4.23 桑本
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